Archive for 2014
【音楽療法コース】ローバッカー博士による集中講義 “音楽療法ケーススタディ”を開催
講師: フロリダガルフコースト大学 マイケル ローバッカー博士
テーマ: 音楽療法ケーススタディ
と き: 2014年12月15日(月)~19日(金)10:00~16:20 *水曜日午後を除く
ところ: 5号館音楽学部5610 (合唱)室
これまでさまざまなテーマで講義をおこなってきましたが、今期は「音楽療法ケーススタディ」と題して音楽療法論臨床IIの集中講義を展開します。その内容は、学生が実習で感じた疑問を事例別にまとめたもの、あるいは脳損傷や精神障害など、特定のポピュレーションへのアプローチ方法をローバッカー博士に提出し、博士からその具体的な実践方法を直接学ぶということを計画しています。研究、理論から実践までの"Best Practice"をローバッカー博士のリードによりディスカッションし、クライアントを想定した演習とドキュメンテーション(ゴール設定、プラン、評価)についても考えていきます。
Tag :
音楽療法コース,
【声楽コース】卒業生 楠野麻衣さんの活躍!
楠野麻衣さん(ソプラノ)は本学を卒業し、日本オペラ振興会オペラ歌手育成部に在籍し研修を
積んだ。そして藤原歌劇団準団員となり、2012年の徳島音楽コンクールではグランプリに輝いた。
秋山和慶指揮のオーケストラと共演し、確実な進歩を我々に示した。 その後の快進撃は枚挙に暇がない。すなわち、日本のオペラ界の殿堂、新国立劇場に、文化庁委託事業のソリスト(世界的オペラ歌手、マリエッラ・デヴィーア氏の審査を経て)として出演。また、イタリアのペーザロのロッシーニ音楽祭でのオペラ「ランスへの旅」に、モデスティーナ役にて出演。 川崎市での芸術祭においてオペラ「魔笛」の夜の女王役で出演するなど、いずれも好評を博している。
今後の、彼女の更なる音楽的成長と活躍を期待したい。
オペラ「魔笛」より アルテリッカしんゆり実行委員会提供 |
オペラ「ランスへの旅」より 後列 右から2人目 |
Tag :
声楽コース,
【音楽療法コース】ローバッカー博士による音楽療法集中講義が終了しました!
5月25日(月)~30日(金)に、ローバッカー博士による音楽療法集中講義がおこなわれました。
ここ近年は、
「ホスピス、緩和ケアにおける音楽療法」
「音楽療法メソッド」など、様々なテーマを展開してきましたが、
今回のテーマは「音楽療法 Assessment
& Treatment Plan」。
AMTA(アメリカ音楽療法協会)のStandards
of Clinical Practice(音楽療法実施基準)をより深く分析しました。音楽療法への依頼と受け入れ、アセスメントの段階を改めて、そして徹底的に学びましたね。1週間みっちりAssessment
& Treatment Planについてです。
ローバッカー博士による講義 |
講義は、グループワークやディスカッションも交えながら展開され、1週間の後半は、アセスメントの視点から見たドラムサークルの実践もおこなわれました。
グループワークをおこなっています。 |
今回の集中講義には、たくさんの卒業生達がTBUへ戻って来てくれました。
徳島県内だけでなく愛媛県や兵庫県からも。一番遠い所はなんと…
…沖縄県から!4年前に卒業したNさんです。変わらずお元気でした。
合計9名の卒業生がそれぞれの期間聴講して帰っていきました。
そして、講義だけではありません。
年に2回しか会えないローバッカー先生と交流も楽しまなくちゃ!ということで、
“Call &
Response Exchange Meeting with Dr. Rohrbacher”というタイトルで、交流会もおこないました。
軽食や飲み物とともに、自己紹介や“音楽療法士意識表明発表”、そして写真スライドショーも。スライドショーのテーマは「TBU音楽療法コースとローバッカー先生の歴史」。音楽療法コース設立の1999年~現在までの歴史を、写真と音楽とともに振り返りました。
最終日は全員で“We
just want to say good-bye”を歌い、次回へ向けて前向きなお別れをしました。次は12月に来学予定ですが、もうすでに次回が待ち遠しいですね!
Tag :
音楽療法コース,
【電子楽器&ニューサウンドコース】電子楽器コース3年生・木本葉月さんの作品が、iPhoneアプリの音楽に採用されました。
彼女は、短期大学部音楽科ニューサウンドコースで、DTMによる音楽制作を学んできましたが、さらに勉強を重ねるため、音楽学部電子楽器コースに編入学しました。
電子楽器コースに編入学してからも、毎日、パソコンを使って、DTMによる音楽制作に励んでいます。
彼女が最も得意とする曲は、“癒やし系”。
これまでに、たくさんの人が彼女の曲を聴き、癒やされてきました。
そんな木本さんの“癒し系”作品ですが、iPhone動画編集アプリ 『Film story』 の音楽として採用されたのです。
このアプリは、日本だけでなく、 海外でも販売されるため、『 光 』 という日本語表記のタイトルを、英語表記 『 hikari 』 に。
まだまだ制作意欲に燃える木本さんですが、今後も彼女にしか創ることのできない素晴らしい作品が期待されます。
Tag :
電子楽器コース&ニューサウンドコース,
【声楽コース】声楽コース卒業生の坂東宏美さん、世界初演の新作オペラに出演。
二期会オペラ「ファルスタッフ」より(右から5番目が坂東さん) |
香川に残る史実、屋島壇ノ浦での平家と源氏の戦いをオペラ化したものです。
ヒロイン「葵」に仕える若き忠実な侍女「志乃」、最初から終幕まで、ずっと舞台に出ずっぱり。
葵との丁々発止の場は、聴衆の胸に強く迫る熱い感動を与えました。
地味ですが、とても重要な役柄でもあります。
大ホールにも良く響く立派な声の持ち主の坂東さんは、本学と長年の姉妹校であるウィーン国立音楽大学にも留学し研鑽を積みました。今後、更なる高みを目指して飛躍してほしいです。
同オペラ(右端が坂東さん) |
Tag :
声楽コース,
【音楽療法コース】音楽療法ニュースレター2014春号完成!
音楽療法ニュースレター2014年春号が完成しました。
5月24日(土)のオープンキャンパスに、マイケル・ローバッカー先生が来学しますが、その関連記事なども掲載しています。
詳細は、音楽学部ウェブサイトをご覧ください!
5月24日(土)のオープンキャンパスに、マイケル・ローバッカー先生が来学しますが、その関連記事なども掲載しています。
詳細は、音楽学部ウェブサイトをご覧ください!
Tag :
音楽療法コース,
【音楽療法コース】音楽療法士たちの活躍~音楽療法コース卒業生~
1日のスケジュール:
Q&A
Q: 現在の仕事内容について教えてください。
A: 芸
西病院リハビリテーション部所属ですが、配属先は老健です。なので、私の直属の上司は作業療法士です。音楽療法士として法人内の老健、グループホーム、病
院精神科等、各部署からの依頼や、医師の指示により対応しています。老健では入所とデイケアの利用者様を対象に、精神科では精神療養病棟・精神科病棟・認
知症治療病棟・精神デイケアの患者様を対象に、個人・集団音楽療法をおこなっています。週1回、定期的かつ継続的に音楽療法を提供していますが、その日に依頼を受けることもあります。医師・看護師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・介護支援専門員・社会福祉士・介護福祉士等の専門家と連携を取りながら、音楽療法を実施しています。
Q: 音楽療法を導入している施設は、まだまだ少ないと思いますが、現場の理解は得られていますか?
A: 現
場の理解はかなりあると思います。まず、音楽療法士の立場が、理学療法士・作業療法士と同等であることが大きいですね。皆、チーム医療の中の一専門家であ
る音楽療法士として関わって下さいます。多職種の専門家と密に関わり連携を取りながら取組んでいるので、医療福祉に関する知識はかなり求められますが、そ
れ以上に音楽療法士の立場が確立されていることは本当にありがたいです。
Q: 音楽療法で使う楽器などは、どうしていますか?
A: 必要に応じて、その都度購入を考えます。高額な楽器になると、毎年予算を申請します。そういったことに関しても、現場の協力や環境が非常に良いのでありがたいです。
Q:宮城さんが音楽療法に出会ったきっかけを教えてください。
A: 高校2年生の秋、「音楽に関する仕事をしたいけど何をする?」と進路に迷っていた時期がありまし
た。そんな中、地元である沖縄で音楽療法の講演を聞く機会がありました。子どもの音楽療法のビデオを
見たのですが、「音楽でこんなにも人の心を動かすことができるのか」と。「これだ!」と思いました。科学
的に意図的に音楽を提供しているビデオだったので、今でもよく覚えています。
Q:宮城さんの生き方、人生について、音楽療法に出会ってからの「過去」・「現在」・「未来」を結んで語ってください。
A: ―過去
初めは地元沖縄で大学を探しましたが見つからず、できるだけ近く、そしてより多くの沖縄県人がいる大学を求めたところ、徳島文理大学を見つけました。姉妹校であるアメリカの大学からマイケル・ローバッカー先生が来られているというのも魅力的でしたね。
大学入学後は、正直3年生の途中まで、自分自身の中で音楽療法というものが掴めておらず、将来に対しても「就職どうしよう?音楽療法士?教員の道?沖縄へ帰りたい?」とふわふわしている状態でした。そんな中、転機は3年
生の後期。成人の知的障がい者グループを対象にした音楽療法実習です。コミュニティ音楽療法コンサートをおこなったのですが、コンサートが無事成功し、あ
るクライアントのお母さんに話しかけられたことです。「うちの子供が、あんなに笑顔になったのを久しぶりに見た。ありがとう!」と泣きながら感謝されたん
です。「これが音楽療法の醍醐味だ!」と強く感じましたね。その後、姉妹校であるシェナンドー大学を訪問する機会もあり、同じ音楽療法士を志しているアメ
リカの学生と出会えたこともかなり大きかったです。それからは、音楽療法士として働いていくために一直線!ひたすらに、そして貪欲に勉強する毎日。4年次には心身障害を持つ子どもの療育施設で音楽療法インターンシップにも参加しました。
―現在
本当にこの仕事で良かったと思う日々。好きなことで、やりたかったことで仕事ができていることに喜びを感じています。ただ、1年
目はすごく苦労しましたけどね。私が勤務する以前に、同じ徳島文理大学音楽療法コース卒業の先輩が務めていたのですが、その先輩が今の現場で音楽療法実施
の基盤を作ってくださっていたんです。それを引き継ぐ中で私のスタイルをどう出していくか、音楽療法をさらに定着させるにはどうすれば良いか、試行錯誤の
毎日。他の専門家だけでなく、家族の目線から音楽療法の評価を受けることもあるので、日々責任を感じるけれど、それはとてもありがたいことです。音楽療法
士という職業に就けて本当に良かったです。
今
この状態で働くことができるのも、大学の先生方のバックアップ、現場の職員の理解と協力があるからだと思っています。また卒業後も、母校の大学でローバッ
カー先生の講義を受ける機会もありますし、高知県内で働いている音楽療法士が定期的に集まり、情報交換をしたりアイディアを共有したりする機会もありま
す。そのような勉強できる環境や他の音楽療法士との関わり、地域での関わりを持てる環境にあることも非常にありがたいですね。
―未来
今
後は、音楽療法の知名度がもっと高まるよう、臨床家として努めていくことが私の目標です。今の日本は、「音楽療法」という名前が一人歩きしているような状
態です。「何がセラピーであるのか?本当の意味での音楽療法とは?」臨床に出ている私を含めた音楽療法士が伝えるべきことであると思っています。働き始め
て最初のうちは、正直自分のことで精一杯でした。でも最近、いい意味でゆとり・余裕を持って仕事ができるようになってきたので、臨床家として、音楽療法士
の卵である後輩達のことも考えるようになってきたんです。私達が音楽療法士として良いものを提供することで、音楽療法の認知へとつなげていきたいです。そ
うすれば他の施設も「うちも音楽療法士を雇いたい」と思うかもしれないじゃないですか!大学の先生が「教育の現場」でということであれば、私達は「臨床の現場」で、ですね。音楽療法はまだまだこれからの分野なので、臨床で開拓していく仲間を増やし、臨床現場から音楽療法士のポストを作っていきたいと思っています。
|
Tag :
音楽療法コース,